素地から1つずつ何かを消して得た重要、余るのは?

俺はガイドをよむことが好きです。
種目は問わないけれど、読み終わった後に考えさせられるようなガイドを好んで読んでいる気がします。

2016世代に公開された、写真「素地から猫が消えたなら」。
こういう虎の巻も読んでいました。

コンテンツとしてはやけに好きで、肩の力を抜いて掴むと、すーっと心の中に入り込んでくる作という雰囲気。

かつて、ラインで配信されていたというこういう読み物をガイドにしてしまうと
必ずお粗末さが目立っていたように感じました。

でも、映像化ありきで作られたのかな?と考えると、簡単に納得できて仕舞う。
というのも、相当映像化に適する処方に感じたからなんです。

読みながら簡単にフィルムを思い浮かべることが出来た、とても読みやすい作でした。

幾らか評論チックに聞こえたかもしれませんが、それでも俺はこういう作が好きです。

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【簡単にあらすじ】

小包配達員をやる30歳のヒーローが、ある日忽ち、脳腫瘍で余命を報じられる。
お母さんが逝去し、彼氏は「キャベツ」と名付けた猫と暮らしていて、男性とは疎遠。
女房はいなくて、昔の女房への未練を抱えている。
ホビーは写真拝観で、おんなじホビーを持つ同僚が単独いる。
余命を話しられ、迷いや恐怖に押しつぶされそうになっていた。

そんなとき、独力と類似な妖怪が現れて、「寿命を引き延ばすための売り買い」を持ちかけられる。
寿命を引き延ばす代わりに、素地から何かうち無くすことをファクターに。

呼出し・写真・目覚ましと消して行くものを選び、素地からそれらを消して寿命を一年中ずつ延ばして出向く。

でも、素地からそれらを無くすということは、育んできた出来事も消して仕舞うという仕事場だった。

寿命が迫り現れる中で、昔の女房や疎遠になっている男性、亡くなったお母さんからの書状などに関わって出向く結果
重要について考え、やつとの絡みやつについて考え、困り、決断して行く。
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作の中に涙腺を刺激するようなツイートや公開、境遇が出てきます。
そのお蔭で、読みながら泣いてしまうこともありました。

素地から何かうち無くす結果受け取れる一年中というターム。
余命わずかなヒーローにとっては、大きな一年中。

でも、素地から何かをなくす結果窮する皆さんもたくさんいる。
大切な誰かとの出来事や甘酸っぱい出来事、どういう出来事にも意味があって、それが誰かを支えておる。

自分に置き換えて読み切ると、さっと辛くなったりもしましたが
読み終わったときに、どっかすっきりして、清々しい心地にもなりました。

今の自分が行える仕事場。
周りの人に自分が見込める仕事場。

与えられたタームを丁寧に、大切にやり過ごす仕事場の命さをふたたび考えさせられた作でした。

近いうちに写真も見てみたいと思います(^^)